自分語りPart3 冗談就活絶望

この記事は将棋、アニメ、プログラミング一切関係ありません。
前の自分語り記事の続きです。


そして冗談としか思えないまま就活が始まった。
覚えてる限りだと、下のような企業を受けていた。

臨○セミナー:1次面接辞退
日○研:震災でうやむや
市○予備校:3次面接落ち
SA○IX:2次面接落ち
小規模IT企業:1次面接落ち

ここから俺の低スペックぶりが伺えると思う。
そもそもまともな東工大生なら受けないような企業が大半。それすら落ちる。
社会に適応できないタイプの人間なのがよくわかるだろう。

正直、何もかもが嫌になっていた。
極力、人と会わないようにしていた。
授業では隣に知り合いが来ないことを祈っていた。
昼食に誘われないように2限が終わったらすぐに学校を出るようにしていた。
人と話すと自分の駄目さを認識してしまうのだ。それに耐えられないのだ。
ちなみに、上記の企業は全て自分で選んだものだが、それ以外にもエージェントサイトから紹介された企業も受けていた(このエージェントサイトにいつ登録したのか、全く思い出せない)。
エージェントからはIT系をいくつか挙げてもらった。IT系は自分は全く疎く、調べてもピンとこないのでもうエージェントに丸投げしたのだ。
意識の低さがはっきりとわかる。
実際、SEとSIerの違いとか、全然知らなかった。っていうか、今でも知らない。
そんな意識で面接に臨んだのは2企業。どちらも「余暇を十分にとれる」という条件で絞った。
1つは中規模程度のサーバー保守系(正直、あんまり覚えてない)、もう一つがベンチャーのITコンサル系で、正直胡散臭いなと思っていた。
前者は下調べもせず面接で適当なことを抜かして、余裕でサイレントお祈りされた。
そして後者だが、今までと全く違う面接に面食らった。
会議室のような部屋に通され、待つこと数分、出てきたのは長身の、いかにも仕事ができそうな中年だった。
彼はドカッと椅子に座り、足を組み、値踏みするような目で僕と、エージェントから送られたのであろう履歴書を交互に眺めた。
今まで受けてきた企業では、少なくとも表面上は学生をお客様扱いしていて、それに慣れていたので、かなり面食らった。
あ、これ帰りたい」と後がないにも関わらず思った。
面接の内容も変なものだった。面接官の彼と同じ大学出身だったといいうこともあり、大学の話から始まり、世間話をしたのち、僕の経歴についてのダメ出しが始まった。
曰く「綺麗すぎてスカスカ」ということだ。
中高大と受験し、浪人もせずそれなりのランクの学校に進学していたが、言い変えればただそれだけであった。
しかも、東工大を学部卒業するということは、これまた言い換えれば学問に挫折したというポテンシャルの低さをまま表しかねない。
まぁ、大まかにそういう話だった。
そして話は発展し、海外の大学へ留学したらどうかと勧めてきた。
何言ってるんだコイツ。海外とか一生行きたくないわ」と内心思った。
そして、これは体よく断られているのだなと居心地の悪さを感じた。

時間になり、最後に彼が言った。
「で、どうする?この会社を受けるなら書類(卒業見込書とか、そういうものだったと思う)受け取るけど、留学するなら受け取らないでおくよ」
この会社に入る気はさらさら無かったが、わざわざ東京のど真ん中まで来て説教受けただけで帰るのも癪なので、受け取ってもらうことにした。
その後、「受けるの辞めたかったらここに連絡して」と名刺を渡された。
そして知る彼の肩書。マネジングディレクター。平たく言えば社長だ。
初めてもらう社長の名刺に困惑したが、もうここに来ることは無いだろう。
そんな思いを胸に、帰路に着いた。


この先の書き溜めが何処に行ったか分からない・・・